2012年4月27日金曜日

ダウン症の原因


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ダウン症の原因

 

2012.4.13:減数分裂のところに補足を書きました。

2012.3.30:大学辞めました。

2012.02.09:減数分裂の説明を追加しました。

 

序文

 まず、申し上げたいのは、「私が何か悪いことをしたからダウン症になったんだ」などと考えるのはやめたほうが良いということです。特に、合併症の手術の最中などはそのように悲観的になってしまうこともあります。

 やめろと言われても・・・。そうです、やめられませんよね。

 私は、姪がダウン症なので、一歩ひいた目線でダウン症というものに対峙しています。それゆえ、ご両親の気持ちは正直分かりません。でも、皆さんのブログを読んだり交流サイトで知識を得たりしてお役に立てることはないか、そう思って今までこのサイト作りをしてきました。でもまだまだ満足できません。

 そこで、思いついたのが、徹底的にダウン症のことを調べて、そのメカニズムを解明し、「親御さんのせいではないんだ!」ということを立証しようということです。科学的に解明されれば、少しは気が晴れるのではないかと思ったのです。

 それがこのページの趣旨です。そして、私が37にもなって大学の研究生として遺伝学を学び始めたきっかけでもあります(2011.10.1より別の大学院大学の博士課程で勉強し、2012.3.30に辞めました)。

 以下、研究成果です。

 その前にひとつ申し上げたいのは、遺伝子の変異は誰にでも起こることです。ダウン症のお子さんを生んだお母様は、劣っていたのではなくダウン症児をも生むことができる強靭な胎盤をお持ちの方なんです。ただそれだけを伝えたくて。

 

★まず、ダウン症には、3種類あることを申し上げます。

2012年4月25日水曜日

水銀 - Wikipedia


外見
銀白色
一般特性
名称, 記号, 番号 水銀, Hg, 80
分類 卑金属
族, 周期, ブロック 12, 6, d
原子量 200.59(2) g·mol-1
電子配置 [Xe] 4f14 5d10 6s2
電子殻 2, 8, 18, 32, 18, 2(画像)
物理特性
液体
融点での液体密度 13.534 g·cm-3
融点 234.32 K, -38.83 °C, -37.89 °F
沸点 629.88 K, 356.73 °C, 674.11 °F
臨界点 1750 K, 172.00 MPa
融解熱 2.29 kJ·mol-1
蒸発熱 59.11 kJ·mol-1
熱容量 (25 °C) 27.983 J·mol-1·K-1
蒸気圧
圧力(Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 315 350 393 449 523 629
原子特性
酸化数 4, 2 (Hg2+), 1 (Hg22+)
(塩基性酸化物)
電気陰性度 2.00 (ポーリングの値)
イオン化エネルギー 第1: 1007.1 kJ·mol-1
第2: 1810 kJ·mol-1
第3: 3300 kJ·mol-1
原子半径 151 pm
共有結合半径 132±5 pm
ファンデルワールス半径 155 pm
その他
結晶構造 菱面体晶系
磁性 反磁性
電気抵抗率 (25 °C) 961nΩ·m
熱伝導率 (300 K) 8.30 W·m-1·K-1
熱膨張率 (25 °C) 60.4 µm·m-1·K-1
音の伝わる速さ (液体, 20 °C) 1451.4 m/s
CAS登録番号 7439-97-6
最安定同位体
詳細は水銀の同位体を参照

水銀(すいぎん、英: mercury、羅: hydrargentum)は原子番号80の元素。元素記号は Hg。汞とも書く。第12族元素に属す。常温、常圧で凝固しない唯一の金属元素[1]で、銀のような白い光沢を放つことからこの名がついている。

硫化物である辰砂 (HgS) 及び単体である自然水銀 (Hg) として主に産出する。

元素記号のHgは、古典ギリシア語: ὑδράργυρος (hydrargyros) に由来する ラテン語: hydrargyrum(水のような銀)の略。また、古くは ラテン語: argentum vivum(生命力ある銀、流動するので生きているという表現をした)ともいい、英: quicksilver(現在は 英: mercuryが一般的)、独: quecksilber に翻訳借用された。日本語ではみずかねと呼ばれていた。漢字では古来「」の字をあて、現代の中国語でもこの表記が正式である(中国でも「水銀」は通称として用いられる)。

2012年4月24日火曜日

むし歯予防(フィンランドに学ぶ、妊娠期から始めるむし歯予防、毎日の歯磨き法、歯科医推薦法など)


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口の中の健康は、全身の健康に大きな影響を与えると言います。また、80歳を過ぎても自分の歯で、良く噛んでおいしく食事を摂りたいものですね。そのためにも、むし歯予防などの日頃のケアが大切なようです。どういう点に気をつければいいのか学びたいと思います。

フィンランドに学ぶ、むし歯予防

フィンランドは、短期間で国民のむし歯を減少させた「むし歯予防先進国」だそうです。1975年に「治療より予防重視の医療制度」に変えたことで、国民の予防意識が高まったようです。歯ブラシの売り上げが2倍以上、フッソ入り歯磨き剤の消費も伸びたそうです。さらに、キシリトール製品の利用もあげられます。

フィンランドでは、社会保健省によるキシリトール使用の推奨、歯科医師・歯科衛生士の教育カリキュラムにキシリトールの項目が含まれています。そのため国民にもキシリトールの効用が認知されていて、多くの人がキシリトールガムを日常的に噛んでいます。

キシリトールのむし歯予防効果

食事などをすると、口の中のミュータンス菌などが酸を出し口の中は酸性になります。PH5からPF7以下になると、この酸が歯を溶かし むし歯 になります。この酸を中和させる働きをするのが、唾液、フッ素、キシリトールです。

キシリトールには、甘みにより唾液の分泌を促し、唾液のむし歯の再石灰化効果を高める働きがあります。

キシリトールは、唾液に含まれるカルシウムイオンと錯体を作り、歯硬組織の深層にカルシウムを運び、初期むし歯底部の再石灰化も行います。フッ素は、初期むし歯の表層の再石灰化を行います。

キシリトールはプラークを剥がし易くするため、ブラッシング効果を上げます。また、フッ素と一緒に使うことにより歯を硬くする効果を向上させます。

むし歯の予防法

  1. 毎日の歯磨き
  2. フッ素入り歯磨き剤の利用
  3. 正しい食生活
  4. 歯科定期健診

この4つの上に、キシリトールを日常的にガムやタブレットなどで取り入れると非常に予防効果が高まるそうです。ノンシュガータイプのキシリトールがお勧めです。

この1から4を四葉のクローバーの葉に見立てて、歯の健康を守る手段の模式図としているようです。

クローバーのそれぞれの葉っぱが、歯の健康を守る重要な要素で、茎がキシリトールです。葉っぱが大きくなるには、茎が無くてはなりません。また、葉っぱが無くて茎だけでは、大きくなりようがありません。つまり、葉っぱに描かれた"手段"を大きくするためにキシリトールは使われるそうです。

キシリトールとは(特徴)

キシリトールは、カバノキから発見された天然の甘味料です。キシロースから合成される糖アルコールの一種で清涼感があり、カロリーは、ショ糖に比べ4割も低いそうです。加熱しても甘みは変わらず加工にも向いています。

2012年4月22日日曜日

肥満のための肥満手術 | 健康xのウェルネス


肥満のための肥満手術 Feb 11

Bariatric surgery is a term derived from the Greek words: "重" だけでなく、 "治療。" 肥満外科手術は重要な胃腸の操作です。. これは本当に食べ物の量を最小限に抑えるために胃を固定したり、オフに封止することによって行われる 1 消費できる, その後、体が吸収できるカロリーを最小限に抑えるためにささやかな腸を再配置. 肥満外科手術は、重度の肥満と一緒に個人のためとみなされている. 肥満のための肥満手術は、外科的戦略で分類されています.

Conventional remedies such as diet plan, physical exercise as well as life style counseling are reported to be fairly ineffective approaches of losing weight. A lot of medical professionals help surgical techniques such as bariatric surgery to assist lessen morbid obesity. Given that bariatric surgery for obesity has related dangers as well as lengthy-term consequences, folks thinking about this surgical process need to go over dangers as well as achievable rewards along with their physician.

2012年4月21日土曜日

生きたいように生きてみる : ホヤもサメもヒトも


今日・明日はホメオパシーのクラスで、解剖・生理・病理の講義です。
解剖...とは言っても、通常医学部で受けるような実際に人体を解剖する授業ではなく、ホメオパシー的に身体について勉強するといったものです。

今回は、顔の科学という本を参考に、私たちニンゲンがどのように生まれ、そして進化してきたかを学びました。
そして、驚くなかれ、私たちニンゲンの大元は、マボヤだと言うのです!

2012年4月19日木曜日


</head><body id="readabilityBody" > <p> <b><span>.第十五章 快不快システムと意志、感情 </span></b></p> <p>  </p> <p> <b><span>.意志と感情 </span></b></p> <p>さて、RSA回路の集合として脳をとらえると、高次の機能まで総合的に多くのことが解説可能になることを示してきた。しかし、ここまでに書かれてきたニューロンによって構成される電気回路としての人間像に強い違和感を覚える方も多いのではないだろうか。ここまでに書かれたRSA回路のみによるメカニズムにおいては、人は完全に連想の奴隷であり、自己の【意志】を実現できない。その上、上記のような情報処理システムとしての心は、余りに冷たく機械的であるが、実際の我々の心の内には、沸き起こる【感情】と言うものがある。そうした【感情】が彩りとなって躍動感溢れる自分自身を作っていると感じられる。そのような【意志】や【感情】など、人を人たらしめるような機能について、この章では解説していく� ��とにする。 </p> <p>  </p> <p>  </p> <p> <b><span>.シナプス伝達修飾 </span></b></p> <p>ここまでは、ヘッブ則と呼ばれるニューロンの基本的なメカニズムのみを使って議論を進めてきた。しかし、【意志】や【感情】に関わるメカニズムを実現するには、それだけでは足らない。【意志】や【感情】を実現する上では、まず【快不快】を感じるメカニズムが必要となる。この【快不快】のメカニズムには、脳の生理学的な研究によると、シナプス伝達修飾作用と呼ばれる特別なメカニズムが関係することが知られている。このメカニズムさえ補足すれば、RSAモデルで【意志】や【感情】のメカニズムを解説可能になる。 </p> <p>  </p> <p>さて、その「シナプス伝達修飾」のメカニズムの概要を解説しよう。ただし以下のメカニズムは既に生理学的に確かめられたものではなく、筆者の仮説を含んでいる。 </p> <div align="center"> <br/></div> <p>既に解説した通り、図のようにニューロンには細胞体と軸索があって、いくつものニューロン軸索から、一つの細胞体が刺激を受け取り、その刺激の全体の強さがある程度以上になった時に発火を起こす。そして、次のニューロンに刺激を伝えていくという形になる。ここで、シナプス伝達修飾という現象においては、特殊な物質がその軸索−細胞体間に入り込んで、刺激の伝達効率を高めることになる。通常なら4つのニューロンからの入力があって初めて発火できるという結合状態においても、伝達修飾後は3つだけの入力でも発火するようになる、という具合に機能する。そうしたシナプス伝達修飾に関わる特殊物質には、代表的なものに、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンが挙げられる。 </p> <p>  </p> <div align="center"> <br/></div> <p>このような伝達修飾物質は、その物質ごとにそれを生成する特殊神経細胞が存在する。例えば、ドーパミンならドーパミンを分泌するドーパミン分泌神経が存在する。(これは生理学では普通ドーパミン作動性神経と呼ぶが、本書では分かりやすいようにドーパミン分泌神経と呼ぶ。)、その特殊神経細胞の軸索によって、脳内の特定部位にばらまかれる。そして、その部位にしばらく(と言ってもごく短い時間だが、ニューロンの発火が何回も起こせるに足る時間)残留して、ニューロン間の伝達効率を高める。 </p> <p>  </p> <p>ここでの解説はかなり簡略化されたものである。 </p> <p>実際のシナプス伝達修飾は非常に複雑であり、そのメカニズムの全貌は解明されていない。少なくとも上記のように単純なものではないことが既に分かっている。 </p> <p>しかし、上のように機能していると単純化して考えると、以下の様々な結論がスムーズに導けるので、そうであるものとして議論を進めることにしよう。 </p> <p>  </p> <p>(脚注:通常のニューロン間の刺激伝達においても、シナプス(細胞体−軸索間隙)では元々化学的な伝達が行われている。(本書では話しの簡略化のため、そうしたケミカルなプロセスには触れずに単に「刺激が伝達される」と述べるにとどめた。)そうしたシナプス間における伝達に関わる物質を神経伝達物質と総称する。シナプスでは非常に複雑な化学過程が営まれており、その全貌はまだ解明されていない。) </p> <p>(脚注:ニューロンの進化とシナプス伝達修飾:ニューロンは元来「伝達物質の分泌細胞」が進化してできたものであると言われている。原始的な伝達物質の分泌細胞では、その情報の伝達が化学物質の分泌によってのみ行われるため、【速度】や【到達距離】、【情報伝達の複雑さが実現できない】などの問題があった。しかし、進化によって「『電気によって情報伝達を行う軸索』によって遠方で高速に特定の細胞のみに情報を到達させる」という特別なシステムを持ち、それ以前の分泌細胞の欠点を克服したのが神経細胞であると言われる。そのため、上述のような複雑な生化学的分泌形態を持っていることも、元来分泌細胞が進化してできたものである事を考えれば、神経細胞本来の特質が残った故の姿だと見ることができる。� �� </p> <p>  </p> <p>  </p> <p> <b><span>.快不快システム </span></b></p> <p>さて、既に挙げた伝達修飾物質の三つドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンに関して、それが【快不快】のシステムに関係することを述べていこう。 </p> <p>  </p> <p>●ドーパミンによる快システム </p>

2012年4月18日水曜日

新しいページ 1


「質問書方式授業」での生徒の質問集

2001年度 生物TA (2001年4月〜2002年3月)

鈴木健夫

 以下は、2001年度生物TAの授業の一環として行った、質問書に生徒が書いてきた質問の総まとめです。生徒の素朴な質問をそのままリストアップしました。私のコメント(→の次に書かれているもの)もできるかぎりそのまま載せました。ただし、百科事典など他の資料から引用したものなどや図のあるものなどは、ここでは割愛しました。また、生徒の質問のうち、意味不明なものや内容として不十分なものや、授業の内容に即した質問でここに載せても理解しにくいものは、割愛しました。実際には、この2倍くらいの量の質問が出されて答えています。

2000年度は、質問を「書きたい」人だけ書くという形を取りましたが、2001年度は、プリントの提出点に加味するという形で、質問を書くことを得点化しました。そのため、質問の量が膨大になりました。

しかし、生徒達の質問は、本質をついているものが多く、こちらが考えさせられることが多いものです。私が「ドキッ」とした質問や、調べてみて自分自身勉強になった質問をピックアップしておきましたので、ぜひこれだけでもご覧下さい。

Q2-20:ミトコンドリアって虫ですか、それとも菌ですか?
Q2-48:核の中にある染色体って何色?
Q4-14:細胞の核は、どういう原理で染まっているのですか?
Q5-18:(人の染色体の数を数えるという演習をした後の質問)ヒトの染色体の数を何で数えなきゃいけないんですか?
Q9-9:精子って生物・無生物?
Q13-11:血液型占いや性格判断などは誰がどういう理由で考え出して、誰がどういう理由で必要とするのか?どういうふうに調べているのか?
Q14-7:お腹の中の子がダウン症ってわかったからって中絶するという人は、なんでだろう?
Q18-10:なぜ化石は石の中にできるんですか?
Q22-4:海に生きている生き物で陸にいて海に戻った生き物はクジラやイルカのほかにいるんですか?
Q22-5:今まで� �番長く生きた動物って何なんですか?
Q26-6:血管って何色か?
Q27-3:こんなに危険なタバコを最初に作った人は誰なんですか?

私のコメント(答)は、時間がない中で答えているものも多く、また私自身生物が専門でないので、いいかげんな答や不正確な答も多くあります。授業実践の一環として、ご覧下さい。あくまでも、この欄は、生徒の質問を紹介するのが主旨であり、その答を公開することが目的ではありません。その点を踏まえて、コメントをお読み下さい。なお、質問の番号は、授業で使っているプリントの番号を元にした整理番号です。あまり深い意味はありません。※印は上に「ピックアップ」した質問です。

「質問書方式授業」のやり方などについては、ここにまとめてありますので、ぜひご覧下さい。

Q2-7:細胞は元は一つの細胞から生まれるのに、なぜ違う働きをして違う形のものが生まれるのですか?
→これこそ、今でも世界中の生物学者が研究している最大の謎だ。核の中の染色体にある「遺伝子」にその設計図(命令)が書かれているが、どうしてそれがうまく細胞を違う形につくりかえるのか、完全にはわかっていない。

Q2-9:どうして人間と違って動物(植物?)は液胞があるのですか?僕は人間にあってもいいと思うんですけど。
Q2-10:液胞って何ですか/液胞はどういう働きをするんですか?
→液胞は、細胞内側から広げる働きをしている。中は液体だ。植物細胞は外側が細胞壁で囲まれているから、内側から押せばパンパンになって形が安定する。つまり、植物は細胞がしっかりとした形になるため� �液胞が必要だ。動物には細胞壁がないから、液胞があったら、細胞が破裂してしまう。

Q2-14:なぜ植物も動物と一緒の細胞を持っているのに、ちょっとちがうだけで変わってくるのですか?/なんで動物と植物の細胞は違うのですか? 動物と植物細胞はどうして同じではないのか?/動物細胞と植物細胞と違うのはなぜ?
→葉緑体があるかないか、というような違いは、ちょっとの違いではなく、本質的な違いだ。動物と植物が本質的に何が違うかということに関係している。この3つの質問は、そもそもどうしてこの地球に動物と植物という大きくわけて2種類の生物がいるのか、という話になってしまう。栄養の取り方で2つの違いができたと考えられる。

Q2-15:なぜ動物細胞はやわらかいのに、植物細胞は固いので すか?
Q2-16:植物細胞にだけ何で細胞壁があるのか?
→動物は骨格があるから細胞がやわらかくても身体の形を保つことができる。もちろん、クラゲのように身体が柔らかいままのもある。植物は動かないかわりにその場で体を支えなくては行けない。だから細胞壁を作って体の形を確保している。

Q2-20:ミトコンドリアって虫ですか、それとも菌ですか?※
→虫ではない。ミトコンドリアは大きな細胞に取り込まれた小さな細菌がそのまま共生(寄生)したものだ。そういう意味では、細胞に取り込まれる前は菌だったと言ってもいいかもしれない。

Q2-24:ミトコンドリアとは呼吸そのままの意味なんですか?/ミトコンドリアはどうやって呼吸を行っているのですか?
Q2-25:ミトコンドリアはどういう働き� �するのか/ミトコンドリアはどんなときにどんな働きをするのですか、詳しく知りたい。
→「ミトコンドリアが呼吸をする」と書いてしまうと、まるで小さな虫が息をしているみたいに思えるが、そうではない。内側のひだ状の「クリスタ」のすき間で化学変化を起こしてアデノシン二リン酸(ADP)という物質がアデノシン三リン酸(ATP)になる。このときに酸素を取り込んで二酸化炭素を出す。こうしてできたATPが他の所に運ばれると、エネルギーの元としていろいろなことに使われる。

Q2-26:ミトコンドリアが細胞に寄生する前は、生物はいなかったのですか?
→実は今でも、ミトコンドリアを持っていない生物がある。それは「原核細胞」と呼ばれているものでできた単細胞生物で、動物にも植物にも分類 されない。細菌類が代表的。これらは、普通の意味の呼吸をしない。おそらく最初の生物は今の細菌のようなものだったのだろうと考えられている。

Q2-27:たしかミドリムシって葉緑体持っているんじゃなかったっけ?なんで動くの?
→鋭い質問だ。ミドリムシは確かに葉緑体を持っているのに動く。葉緑体があるので、植物に分類されるが、動くことから動物に分類されることもある。葉緑体があるものは動く必要がないという本質からはずれる、数少ない例外だ。

Q2-35:どうして動物と植物は共通点があるの? (ぜんぜん違うように見えるのに)
→これこそ、生物というものの本質にせまることだ。すべての生物は細胞を持ち、しかもその細胞に共通点があるということが、生物の本質に関わっている。さらには� �細胞とは何なのかを研究していけば、当然共通点は何かということが問題になる。そういう目でもう一度動物細胞と植物細胞を見直してみよう。

Q2-36:葉緑体を持つ植物は自分で栄養を作れるのに、食虫植物はどうして虫をとらえて食べるんですか?
Q2-37:植物細胞は葉緑体があって自分で栄養を作れるのに、花壇とかに咲いている花や畑の植物にはなぜ肥料が必要なの?
→この二つの質問は、関係があるので、まとめて答える。「栄養」ということの意味が単純ではないからむずかしい。葉緑体で行う光合成で炭水化物を作ることができるが、タンパク質は作れない。タンパク質を作るには、窒素の化合物が必要。窒素の化合物があれば、炭水化物をタンパク質に変えることができる。そこで普通の植物は、土の中から根� �吸い上げることで窒素化合物を取り入れている。肥料が必要なのもそのためだ。ところが、土にそういう養分がないところでは、植物は困ってしまう。そこで、虫を捕まえてそのタンパク質を取り入れることで養分を補う植物ができた。だから食虫植物が育つところは、土の栄養分が極端に少ないところだ。

Q2-43:人間と植物は何で違うのか?
→こういう質問は、答に困る。人間は動物として進化したもので、栄養を自分では作れないので栄養を取るために色々なことをしなくてはならない。植物は基本的な養分を光合成で作るので動く必要がない。葉緑体を持たない動物の進化した結果として人間が生まれたとしか言いようがない。

Q2-48:核の中にある染色体って何色?※
→「染色体」という言葉は、色を染めると見� ��るという意味だ。ふだんは見えない。色を染めたとき、その染める色素によって色が決まる。よく写真で見るのは赤紫だ。

Q3-2:黒という色はどうやってできているの?/紙に印刷されている文字は一色ではないのはなぜだろう
→これは、印刷された文字を顕微鏡で見て質問しているので、印刷物の黒い色がどうやってできているのかという質問だろう。印刷物は、ほとんど赤、黄色、青色の3色のインキを重ねてすべての色を表している。だから、黒はその色が重なって印刷されているはず。文字が一色でないのも、同じ。

Q3-7:最高でどれくらいの大きさのが見れるんですか/顕微鏡は倍率がいくつまであるのかわからない
→普通の顕微鏡では、数百倍の倍率が精一杯だ。さらに高度な顕微鏡でも、光を使う顕微鏡� �は、2000倍くらいが限界だそうだ。しかし、光ではなく、電子を光のかわりに使う「電子顕微鏡」では、倍率はすごく大きい。電子顕微鏡では、100万倍くらいまで拡大できる。最新の技術を使った「走査型トンネル顕微鏡」というものでは、1000万分の1ミリメートルまで見えるそうだ。この倍率だと原子の並んでいる様子などが見られる。

Q3-11:何で人の目は顕微鏡みたいに大きくはっきりみることができないのか(便利だと思うのに)
→大きく見えると言うことは、見える範囲が狭いと言うことだ。人の目が顕微鏡みたいに大きく見えるとしたら、見える範囲はすごく小さくて、まわりが何も見えないし、どこを見ているかもわからなくなってしまうだろう。何事も、良い面と悪い面がある。実際の目は、我々� �生活するのにちょうどいいようになっている。

Q4-2:鉛筆の切片で細胞を見ましたが、そこに核のあとか何かあるのですか/何で死んでいる木に細胞があるのか
→枯れた木は、細胞1つ1つはもう死んでいるだろう。細胞の中身の核や細胞質は、乾燥してなくなっていく。しかし、細胞壁だけは固いためにそのまま残っている。鉛筆や割りばしで見た細胞は、実は細胞壁だ。

Q4-6:何で細胞って言うの
→「細」は「細かい」とか「小さい」という意味。「胞」は生き物の中で膜に包まれている部分を意味するそうだ。だから、「細胞」という「膜に包まれている小さなもの」という意味。英語では「cell」というが、それを翻訳するとき、意味を考えて言葉を作ったのだろう。

Q4-10:虫にも細胞ってあるんですか
� ��すべての生物は細胞でできている。虫ももちろん生物だから、虫の体もすべて細胞だ。

Q4-14:細胞の核は、どういう原理で染まっているのですか※
→核の中の染色体がよく染まって、それ以外は見えにくいので、核を見るのにいい、というような説明をしたと思う。染色体は、中味はDNA(デオキシリボ核酸)という物質だ。これが酢酸カーミンや酢酸オルセインという染色液とよく反応する。どうしてと言われると、そういう性質だとしか答えられない。原理を調べたが、僕の知識と資料ではわからなかった。

Q4-16:細胞は何で四角形なのですか
→割りばしや鉛筆の細胞を見てそう思ったのかな。木の細胞はびっしりと木の組織を埋めているので、どうしても四角くなってしまう。バナナの果肉や人の口の粘膜の細胞は、四角くなかっただろう。

Q4-17:酢酸カーミン液はどうしてすごいいいにおいがする� ��か
→名前の通り、酢酸につけてある薬品だ。酢酸とはお酢のこと。酢のにおいがしたはず。それを「いいにおい」と思うか「いやなにおい」と思うかは人それぞれだが。

Q4-18:何でタマネギは核が1個ずつあるのか
→すべての細胞は、核が1個ずつある。例外はない。タマネギの表皮細胞でそれを確認できたわけだ。

Q4-23:人間のフケやハナクソには細胞があるんですか
→フケは頭の表皮細胞が古くなってはがれたものだ。だから、細胞膜の名残が見えるかもしれない。(今僕自身、自分のフケを見てみたが、それらしい形が見える。)ハナクソは、鼻の穴の粘膜にこびりついたゴミの固まりだから、こちらは細胞ではできていないと思う。

Q4-24:生物全部にミトコンドリアはいるのですか
→原始的な単細 胞生物(原核生物とよぶ)は、ミトコンドリアを持たないが、それ以外のすべての生物はミトコンドリアを持っている。

Q4-25:細胞は個人差とかないの?
→「個人差」とは何なのかがむずかしい。おそらく表皮細胞は誰の表皮細胞でも見た目は同じだろうし、神経細胞は誰のものでもやはり同じに見えるだろう。でも、その表皮細胞が集まってできる顔は、人によってまったく違うわけだ。そこが謎だ。

Q4-26:何で人間と植物の細胞ってちがうのだろう
→人間と植物では、本質的に生物としてまったく違う。どのように栄養を取り入れて、子孫を増やしていくのか、人間は人間の方法があり、植物は植物の方法がある。それに適した体を作っているのだから、細胞がまったく違う形になるのは当然だ。

Q5-1:母細胞� ��ら分裂した娘細胞はやっぱり母細胞より小さいんですか
→分裂をするときは、元の細胞の半分になる。つまり娘細胞は母細胞の半分くらいの大きさだ。そうしてできた娘細胞は、栄養を取り入れて大きくなり、次の母細胞になっていく。